ナチュラルハーモニー

自然の中の色の見え方

アメリカの自然科学者のルードが
「現代色彩学(モダンクロマチックス)」の中で述べたもので

 

「自然光のもとでの色の見え方には一定の法則があり、
同じ色でも光が当たっているところは黄みがかって見え
影の部分は青みがかって見える

 

と指摘しました

 

 

 

また、色の明るさについて
各色の代表的な絵の具の明るさを比較した時

 

黄色が最も明るく、青紫が最も暗く見える
黄色→黄緑→緑→青緑→青→青紫の順で暗くなる
黄色→橙→赤→赤紫→紫→青紫の順に暗くなる

 

ということも指摘しています

 

ナチュラルハーモニーとは?

調和する色の組み合わせの中でも
自然の中で見られる色の法則に沿った色の組み合わせ
ナチュラルハーモニーといいます

 

 

自然中で見られる色の法則

 

 

 

@黄色が最も明るく、青紫が最も暗く見える

 

A同じ色でも、明るい色は黄色の色相に
  暗い色は青紫の色相に近づいて見える

 

 

 

 

例) 木の葉とりんご

 

★木の葉の緑
  光が当たる部分
  ・明るさの変化→明るい色へ
  ・色みの変化→黄緑側に近い色へ

 

  影の部分
  ・明るさの変化→暗い色へ
  ・色みの変化→青緑側に近い色へ

 

 

★リンゴの赤
  光が当たる部分
  ・明るさの変化→明るい色へ
  ・色みの変化→橙側に近い色へ

 

  影の部分
  ・明るさの変化→暗い色へ
  ・色みの変化→赤紫側に近い色へ

 

 

 


逆に黄色に近い色相の方を暗く
青紫に近い色相の方を明るくするような
色の組み合わせをコンプレックスハーモニーといいます

 

普段見慣れないような新鮮な色の組み合わせとなり
違和感を感じることがあります

 

ページの先頭へ戻る

 

 

ナチュラルハーモニーとコンプレックスハーモニー

具体的に色の組み合わせを見てみましょう

 

 

部分にある色の組み合わせをみてください

 

 

ナチュラルハーモニーの色の組み合わせです
明るい緑は黄色に近く、暗い緑は青紫に近くなっています

     

 

光が当たった葉のような
自然にある色の組み合わせに見えます

 

 

 

 

コンプレックスハーモニーの色の組み合わせです
明るい緑は青紫に近く、暗い緑は黄色に近い色です

     

 

自然の色の見え方とは反していて
違和感を感じるような色の組み合わせに見えます

 

 

 

ナチュラルハーモニーは自然な配色
コンプレックスハーモニーは見慣れないが新鮮な配色
としてデザインやファッションにも取り入れられています

 

色鉛筆で絵を描く際にも
自然な光と影をつける方法として使える知識です

 

 

←前の記事へ         ページの先頭へ戻る